Sublime Text 3のプラグイン(パッケージ)である「Sublime Evernote」。EvernoteでMarkdownを使えたり、Sublime Text 3を外部エディタにできたりします。
ノートを開いたり同期したりという動作は本家Evernoteに比べると多少手間がかかりますが、ショートカットキー(キーバインド)の設定をすれば、かなり便利になります。
今回はショートカットキーの設定方法と、その役割を解説します。
ショートカットキーを登録する
GitHub – bordaigorl/sublime-evernote: Open and Save Evernote notes from Sublime Text 3 using Markdown
https://github.com/bordaigorl/sublime-evernote
Sublime Evernoteの公式サイトに掲載されている下記のものをコピペします。
{ "keys": ["ctrl+e", "ctrl+s"], "command": "send_to_evernote" },
{ "keys": ["ctrl+e", "ctrl+o"], "command": "open_evernote_note" },
{ "keys": ["ctrl+e", "ctrl+u"], "command": "save_evernote_note" },
Sublime Text 3の上部メニュー [ 基本設定(Preferences) ] > [ キーバインド – ユーザー(Key Bindings – User) ] をクリック。
デフォルトでは「[]」が入力されていますので、その間に上記のコードをコピペして保存します。
コマンドパレットの呼び出し
<1行目>
1行目はSublime Evernoteのコマンドパレットを呼び出すショートカットキーです。一通りのメニューがこの画面から選択できます。
Sublime Text 3の上部メニュー [ ツール(Tools) ] > [ コマンドパレット(Command Palette) ] をクリックして「Evernote: 」と入力した状態と同じです。
Windowsの場合はショートカットキーを変更する
「super」とは [ Windows ] キーのことです。Windowsのデフォルトの設定では [ Windows ] + [ e ] キーを押すとエクスプローラが開きますので、この部分は変更する必要があります。
私は [ Windows ] キーより [ Ctrl ] キーが押しやすいので、 [ Ctrl ] + [ q ] にしました。 [ q ] は [ Ctrl ] キーと近く押しやすいので選びました。
[ Ctrl ] + [ q ] キーはSublime Text 3のデフォルト設定ではマクロの記録開始・停止に使用されているショートカットキーです。マクロの記録開始・停止をよく使う場合は違うキーを割り当ててください。
["super+e"]
の部分を変更すればOKです。
Evernoteにノートを送信する
<2行目>
コマンドパレットの [ Evernote: Send to Evernote as new note ] と同じ動作をします。
2行目はSublime Text 3で開いているファイルをEvernoteに送信するショートカットキーです。
(1)[ Ctrl ] キーを押しながら [ e ] → [ s ] キーを押します。
※中断したい場合は [ Esc ] キーを押す。
(2)Sublime Text 3の下部にノートのタイトルを入力するボックスが現れるので、入力して [ Enter ] キーを押す。
タイトルは省略するとエラーになるので必ず入力してください。
(3)タイトル入力後にタグの入力ボックスに変わるのでタグを付ける場合は入力して [ Enter ] キーを押す。
タグを付けない場合は空欄のまま [ Enter ] キーを押す。
(4)ノートブックを選択するとEvernoteに送信されます。
EvernoteのWindowsクライアント版で確認すると、Markdown記法で書いた部分はHTML化され、タイトル、タグもしっかり付いています。
ノートブックからノートを開く
<3行目>
コマンドパレットの [ Evernote: Open Evernote Note ] と同じ動作をします。
3行目はノートブックからノートを開くショートカットキーです。
先ほどEvernoteに送信したノートを開いてみたいと思います。
(1)[ Ctrl ] キーを押しながら [ e ] → [ o ] キーを押します。
※中断したい場合は [ Esc ] キーを押す。
先ほどのノートを保存した「テスト 1」を選択。
(2)選択したノートブックにあるノート一覧が表示されるので、その中からノートを選択します。
先ほどSublime Text 3から作成した「Evernoteに送信」というタイトルのノートを選択。
ノートの上にメタデータ(タイトル・タグ・ノートブックの情報)が付加されていました。
Webクリップしたノートを開く
上記と同じ手順でWebクリップしたノートを開けます。見てみるとMarkdown形式とHTML形式に変換されています。
Webクリップしたものを少し編集したいときってあると思いますが、Sublime Evernoteだと実現できちゃいます!
ノートを同期する
<4行目>
コマンドパレットの [ Evernote: Update Evernote Note ] と同じ動作をします。
4行目はEvernoteのノートをSublime Text 3で開き編集したあと同期するショートカットキーです。
先ほど [ Evernote: Open Evernote Note ]([ Ctrl ] キーを押しながら [ e ] → [ o ] キー)で開いたノートを編集して同期します。
編集は下記の文を追加しました。
追記テスト
(1)[ Ctrl ] キーを押しながら [ e ] → [ u ] キーを押します。
下部のステータスバーに「Successfully updates note」と表示されれば同期完了です。
EvernoteのWindowsクライアント版で確認すると、ちゃんと同期されていました。