松井証券の取引ツール「ネットストック・ハイスピード」の「株価ボード」に登録した銘柄をSBI証券の「HYPER SBI」の「登録銘柄」に移す方法です。
ネットストック・ハイスピードは他社の取引ツールから抽出したデータを読み込めるようですが、HYPER SBIは他社のデータは読み込めません。
そこで、ネットストック・ハイスピードの株価ボードから銘柄リストをcsvで抽出し、HYPER SBIで読み込めるようにエクセルで編集します。
1. ネットストック・ハイスピードから登録データを抽出
1-1. 移行したいグループを選択し、「エクスポート」をクリック
ネットストック・ハイスピードを起動し株価ボードを出します。
株式情報 > 株式価格情報 > 株価ボード
1-2. データ(csvファイル)の保存先を選び「保存」をクリック
「ファイルへ保存しました。」→「OK」をクリック。
2. csvファイルをHYPER SBI用に編集する
2-1. 保存したcsvをエクセルで開く
これがネットストック・ハイスピードから抽出した登録銘柄のデータです。
銘柄名、銘柄コード、市場、時刻、現在地…と並んでいます。
そして、こちらがHYPER SBIから抽出したデータです。
内容は、銘柄コード、銘柄名、取引所(英語)、—-/–/–(日付?)の4項目だけです。
厄介なことに銘柄コードの先頭に「’(シングルコーテーション)」が付いていますが、なるべく少ない手順でネットストック・ハイスピードのデータをこれと同じように編集します。
HYPER SBIから抽出したデータには4項目ありましたが、銘柄コードと市場の2項目があれば正常に読み込めるようですので、不要な項目を削除し、必要な2項目だけを書き換えます。
2-2. 不要な部分を削除
A行を行ごと削除します。
D~J列も列ごと削除します。
2-3. 銘柄名をクリア
セルの中身(銘柄名)だけを削除し、セルは残します。
2-4. 銘柄コードの先頭に「’(シングルコーテーション)」を追加する
A1のセルに「=”‘”&B1」と入力し[ENTER]を押す。
すると、銘柄コードの先頭に「’(シングルコーテーション)」が付きます。
A1のセルを選択し、カーソルをA1セルの右下に合わせドラッグアンドドロップで最後の行まで引っ張ります。
A列に先頭に「’(シングルコーテーション)」の付いた銘柄コードが一気に作成されます。
このままですと、数式によって出された値(答え)が表示されているだけなので、一度コピーして貼り付けのオプションで「値」を選び貼り付け文字列にします。
セルを選択して数式バーに先頭にシングルコーテーションの付いた銘柄コードが表示されているか確認します。
「=”‘”&B1」などの数式が表示れる場合は、先程の貼り付けが上手くいっていませんので、もう一度確認してください。
2-5. B列のシングルコーテーションが付いていない銘柄コードを、[Delete]キーでクリア
B列は空白のまま残します。
2-6. 市場の部分をHYPER SBIに対応する形式に置き換える
東1・東2・東マ・JQは「TKY」、名証は「NGY」、札証は「SPR」、福証は「FKO」に置き換えます。
今回のデータは全て東証ですので「TKY」に置き換えます。
C列の置き換えたいセルを選択した状態で、数式バーに「TKY」と入力し、[Ctrl]キー+[Enter]キーで確定すると選択したセルにデータが一括入力されます。
A列には先頭にシングルコーテーションの入った銘柄コード、B列は空白、C列には取引所の略語アルファベット、その他は空白になっていることを確認します。
2-7. 保存
「互換性のない機能が含まれている可能性があります。この形式でブックを保存しますか?」というダイアログボックスが出るので「はい」をクリック。
エクセルを終了させる際に再び「変更を保存しますか?」と聞かれますが、先程保存したので「保存しない」をクリックして終了します。
3. HYPER SBIで編集したcsvを読み込む
HYPER SBIを起動し、登録銘柄編集を開きます。
メニュー > 各種設定 > 登録銘柄設定
「CSVインポート」をクリックして、先程作成したcsvファイルを選択します。
必要ならフォルダ名を書き換え「OK」をクリック。
「インポートが完了しました。」→「OK」をクリック。
登録されました!
環境
- Windows 8.1 64bit
- HYPER SBI Ver 2.2
- ネットストック・ハイスピード 最新版(2016年7月3日現在)
- Microsoft Excel 2010