EvernoteにあってNotionにないもの

EvernoteからNotionに15,000ノートを移行しました。

まだNotionへの以降を決めたわけではありませんが、試しに1ヶ月近くメインとして使用してみてEvernoteにあったのにNotionになくて不便に感じたことを書きました。

画像への描き込み

便利だったのが、スクショを撮ってEvernoteに貼り付け、そのまま画像に描き込みができること。

写真のいらない部分をトリミングしたり簡単な文字入れがEvernote内で完結できたのです。

Webサイトを制作する仕事なんかもしているので、PC画面を見ながら通話で要望を出されたりします。

そんなときはスクショを撮ってEvernoteに貼り付け描き込む、それが他のアプリを経由せずにできるので、ミーティングの話の流れにリアルタイムでメモが追いつくんです。

調べ物のメモや勉強ノートを書くときも、この機能を使っていました。

文字だけよりも画像を挿し込み、さらに注釈を入れることで理解度も上がり見返したときにも見やすくなります。

Evernoteにはできて、Notionではできないことの一つです。

あまり使っている人はいなそうですが、自分にとっては必須の機能でした。

手描き機能

先ほどの画像への描き込みと被る部分もありますが、こちらはまっさらな画像にフリーハンドでなんでも描ける機能です。

タブレットと相性がいい機能で、iPadとペンで描くことが多かったです。

言葉だけではなんと書いていいのかわからないときに絵を描いて説明するのに使っていました。

説明と言ってもあとで読み返すのは自分だけですが。

あと、画像を作るときの下描きなんかも。

直線を引けたり、一部を切り取って移動できたり、最低限な機能しかないけど割りと便利なんです。

フリーハンドで描けるアプリなんて他にたくさんあるので、それ使ってNotionにアップロードすれば同じことではあります。

ただ、メモを取るアプリ内で完結できることのメリットは大きいと思います。

PDFファイル内の検索

EvernoteのWebクリッパーは、あまり使ってませんでした。

ずっと昔にWebクリップしたサイトが、Evernoteがバージョンアップしたせいなのかはわかりませんが、表示が大きく崩れてしまったことがあって、それ以来使うのをやめました。

代わりに保存したいサイトはPDFファイルとして保存して、それをEvernoteにアップロードしていました。

課金していたのでPDFファイル内も検索の対象になるし、なんといってもWebサイトを見たままの状態で保存できるので。

もちろん保存時に表示が崩れてしまうWebサイトありますが、そこはある程度妥協しつつ。

## エクスポート機能

Notionには複数のページをまとめてエクスポートできる機能があります。

エクスポートしたデータをzipファイルにしてダウンロードするんですが、ある条件のものが含まれているとzipファイルを解凍する際にエラーが出てデータを取り出すことができません。

色々と試した結果、その条件がわかりました。

それは「ファイル名で長さ」です。

英数字だけのファイル名なら恐らくこの問題は出ませんが、日本語の場合はNotion内でエンコードされるので物凄い長さになることがあります。

エンコードとは日本語のURLとかでたまに見るこんなやつ。

「日本語」→「%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E」

「日本語で長めのファイル名をつけるとエンコードされたときに、とんでもない長さになります。」

これをエンコードすると、

「%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%A7%E9%95%B7%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%90%8D%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%80%81%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84%E9%95%B7%E3%81%95%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82」

こんな長さに！

Windowsで扱えるファイル名の長さが255文字までなので、それが原因なんだと思います。

WebサイトをPDFファイルにして、記事タイトルを全文ファイル名にしてたので、これは困る！

現状、Notionのデータをエクスポートできないので今後移行したいと思ってもできない状況です。

これってNotion側でなんとかできないのでしょうか？Evernoteからは移行できたのでできそうなのですが。

今回15,000ノート近くをすべてNotionに移行したんですが、これがスムーズにできるEvernoteは大事なメモを管理するツールとして優秀なんじゃないかって思いました。

文字のサイズが変更できない

ページ全体の文字を一括で縮小する機能はあるが、Evernoteのように部分的にフォントサイズを帰ることはできない。

ここだけ小さくしたいってときがあるので地味に不便なところ。

ブロックという概念

Notionは最初は1行が1ブロックになっていて、ブロック内で改行する場合はShift+Enterキーを押します。

普通にEnterキーを押すと、次のブロックに移動します。

Notionで作成した文章をメモ帳などにコピペしたときに違いが出ます。

コピペするとブロックとブロックの間に1つ空白の行が入ります。

慣れと好みの問題ですが、Evernoteのほうがプレーンテキストに近い感覚で文章が書けます。

まとめ

1ヶ月使ってみての感想を挙げてみました。

今回は不便だったポイントに絞って紹介しましたが、Evernoteにはない優れた機能がNotionにはたくさんあります。

自分が求めているのは以下の2点。

• ここを探せば必ずあるという状況
• 「第二の脳」として取り出したい情報をサクッと見つけられること

なので2023年の年末までにはEvernoteかNotionかどちらかに絞りたいなと思っています。