Amazonから荷物が届きました。
その2日前にAmazonで購入したので普通に配達員から受け取り、ダンボールを開封したのですが、中に入っていたのは身に覚えのない商品でした。
慌てて中に入っていた明細書の紙を見てみました。贈り主は自分でした。
贈り主
〒***-****
私の住所
私の名前
ダンボールに貼ってあったラベルの送り元はAmazonとなっています。Amazonで購入するといつもこうなっています。
その後、2日前に注文した商品は無事に到着。発送ミスではありませんでした。
結果的にはAmazonへ問い合わせをして知人からのギフト配送だということが判明したのですが、誰から届いたか未だに分かっていません。
せっかくのなで、この差出人不明の荷物が届いてから調べたことをまとめました。
代引きで受け取った場合は「送りつけ詐欺」の可能性
代引き(代金引換)とは配送業者に商品と引き換えに代金を支払う決済方法の一つです。
これを利用した「送りつけ詐欺(送りつけ商法)」というものがあります。勝手に荷物を送りつけ、代引きでお金を支払わせる手口です。
利用者の多いAmazonが使われることが多いようです。
自分宛ての荷物なら心当たりのない荷物にお金は支払わないですが、同居人が注文したのかなと思って支払ってしまうケースがあります。
届いた荷物に心当たりがない場合は、配送業者に伝え受け取りを拒否することができます。
荷物を受け取ってしまった後に配送業者からの返金は期待できません。もし支払ってしまった場合は、Amazonに問い合わせてみることをオススメします。
今回の私宛の荷物は代引きではなく支払い済みの商品でした。
アカウント乗っ取り?ログインして注文履歴を確認
自分のアカウントに不正ログインして誰かが勝手に商品を購入していないか確認しましたが、注文履歴に送られてきた商品がありませんでした。
購入履歴はブラウザからAmazonにログインして [ アカウント&リスト ] > [ 注文履歴 ] をクリックすると見ることができます。
注文履歴には非表示にする設定があります。念のため [ アカウント&リスト ] > [ アカウントサービス ] > [ 非表示にした注文を見る ] からも確認しましょう。
小さな子供がいる場合、スマホで遊ばせていたら注文してたということもあります。1-CLICK支払設定が有効になっていてクレジットカード払いになっていると危ないです。
知り合いからのギフト配送
Amazonから購入して直接相手先にギフトとして商品を送ることができます。
ただ、注文する際に「ギフトの設定」を忘れたり、支払方法をクレジットカード以外にしてしまうと、贈り主の情報が配送ラベル・納品書に記載されなくなってしまいます。
ちょっとAmazonの仕様が分かりづらいため、気をつけないと差出人不明の怪しい荷物が届いてしまうことになります。
今回届いた商品にはお歳暮ののしシールが付いていました。のしシールは税込154円の有料オプションです。
届いた時期もお歳暮シーズンだったので、知り合いがギフトの設定をミスってしまった可能性が高いのではないかと思っていました。
出品者からのギフト配送
Amazonで商品を販売している店舗からギフトとして発送されている可能性もあります。
明細書に店舗名が書いてないか確認してみてください。その店舗で以前商品を購入したことがありませんか?
もし購入したことがあれば、あなたの住所・氏名を知っていてもおかしくはありません。
明細書が入っていなかったり、店舗名が記載されていない場合は、Amazonで商品を検索できればしてみてください。同じ商品が販売されていればその販売店舗に以前購入したことのあるお店がないか確認してみましょう。
同じ商品を複数の店舗が販売している場合は、カートの下に [ こちらからもご購入いただけます ] という表示が出てその下に [ 新品の出品:○○] のリンクをクリックすると、販売店舗の一覧ページにアクセスできます。
その中に以前購入した店舗がないか確認してみましょう。
なぜ店舗がギフト配送するのか?
Amazonで販売した商品を売れたことにしてギフトとして以前購入したことのある客に発送していると考えられます。
代引きでの発送でなかった場合、商品代金はお店が負担しています。さらにAmazonで商品が売れた場合は手数料が発生しますので、これも店側は支払っているはずです。
ではなぜ、そこまでして勝手に商品を送ってくるのか。
私は以前ネットショップの運営をしていたため、少しは販売側に詳しいのですが、あくまで私の推測になります。
販売件数を増やし検索されたときに商品を上位表示させるため
例えば客がAmazonで「モバイルバッテリー」と検索したとします。するとAmazonに登録されている数千件以上のモバイルバッテリーが表示されます。
店側としてはこの表示される順番を少しでも上になるよう必死の努力をしています。
買い物をするときに検索した結果を1ページ目、2ページ目と順番に見ていきますよね。面倒くさくて2ページ目まで見ない人も結構いると思います。3ページ目以降までじっくりと見る人は少ないかもしれません。
実際、1ページ目の上のほうに商品が表示されるのと下の方では売り上げが変わります。より早く目に入る商品は売り上げが上がります。2ページ目、3ページ目となるとどんどん売り上げは下がります。
そのため店舗としては1ページ目の上の方に表示させたいわけです。
順位を上げる方法の一つとして「販売件数が多い方が上位に表示されやすい」と言われています。
上位表示されれば売り上げも上がるので、店舗が料金を払ってでもギフト配送してくる理由の一つとして考えられます。高額商品が送られてくることはあまりないと思うので、広告費と比較すると商品代金の方が安いのかと思います。
Amazonの売れ筋ランキングの上位狙い
これも同じ理由になります。
売れ筋ランキングに乗れば売り上げアップが期待できます。売り上げが上がれば検索結果にも上位表示されます。
あくまで私の推測ですが、広告費って高いので、少額の商品なら売れたことにしてしまった方がコスパが良いと考えられます。
Amazonの発送ミス
私は経験ありませんが、Amazonの発送ミスもあります。
Amazonへ問い合わせしましょう。
ほしい物リストからのプレゼント
Amazonには「ほしい物リスト」という、自分が欲しい商品をリスト化できる機能があります。このリストを公開して、それを見た人が匿名でリストの商品をプレゼントすることができます。
送られてきた商品が公開している「ほしい物リスト」に載せている物だったら、誰かがプレゼントしてくれた可能性があります。
無料サンプル
こんな記事を見つけました。
「突然無料サンプルが届く」Amazonの販促プログラム、2020年終了へ。不審がる消費者続出
このプログラムはユーザーの購入履歴をAIが解析し、その結果に基づいた商品情報をページに表示させたり、商品サンプルを配送したりする仕組みで、2019年1月に導入されました。
ユーザーの購買意欲を刺激する広告戦略として話題になりましたが、いきなりサンプルが送られてくることを不気味に思うユーザーが少なからずいました。また、個人情報の取り扱いについて懸念を示すユーザーがいたことから、終了に至ったとのこと。
この記事によると企業がサンプル商品とAmazonに2ドル支払うことでAmazonユーザーに自社製品を宣伝できるというものだったようです。
日本でもこのサービスがあるようですね。
Amazonでは広告サービスの一貫としてプライバシーポリシーに基づきサンプル品をお送りしております。もし今後サンプル商品等の送付をご希望されない場合は、文末のリンクの「ダイレクトメールの設定」から停止のお手続きを行って下さい。https://t.co/QR9FMOTyPT ET
— Amazon Help (@AmazonHelp) 2019年11月2日
失礼いたします。広告サービスの一貫として、広告主のサンプル品をAmazonのプライバシーポリシーに基づきお送りしております。もし今後不要な場合は、こちらのリンクから停止の手続きをお願いいたします⇒ https://t.co/UrB1Kq4GzK *要ログイン TN
— Amazon Help (@AmazonHelp) 2019年11月22日
ツイートされた方の写真を見ると届いた荷物にはどちらも「無料サンプル在中」となっています。
この記載がある場合はAmazonの販促プログラムってことですね。
対処方法
まず、商品は開封したり傷付けたりしないように保管しましょう。
返品になる可能性もあるので、送られてきた状態にしておきます。
Amazonへ問い合わせる
Amazonから注文していない荷物が来た場合、とにかくAmazonへ問い合わせをしましょう。
下記のページからお問い合わせできます。
私は電話で問い合わせをしてみました。
今回送られてきた荷物の中に出荷明細書が入っていて、そこには注文番号が書いてあったため、スムーズに話が進みました。
ただ「お知り合いからのギフトです。」と言われたので「その方の名前を教えてください。」と言ったら、個人情報なのでそれはできないと断られてしまいました。
その代りAmazonから送り主に私へ連絡をするように伝えておくということになりました。
その後、まだ送り主から私に連絡が来ません。。
私の場合は、どなたかがギフトとして贈ってくれた物ということで、商品はこのまま貰うことになりました。Amazonの誤発送の場合、着払いでの返品となることもあります。
悪徳業者が後から料金を請求してくるようなことも考えられなくはないので、Amazonへ問い合わせて指示を仰ぐことをオススメします。
そして次からは身に覚えのない荷物は配送業者から受け取らずに受取拒否をしましょう。