拡張子が「.wps」の開き方!これは何のファイル!?

クラウドソーシングで仕事を受けるようになってからはたくさんのクライアントさんとお仕事させていただいています。

今までそれほど外部の人とデータのやり取りはない仕事だったこともあり、WindowsやMacなどそれぞれの環境で作成したデータというのは意外と面倒なものだなと今さら知りました。

そんな中、先日「.wps」という拡張子を持つファイルをいただきました。これから初めて作業をさせていただくクライアントさんで、そのファイルがマニュアルだと言われました。結論から言うとWordで開くことができたのですが、ファイルをもらったときに使っていたノートPCにはOfficeを入れていなかったのでしばらく困ってしまいました。

この「.wps」という拡張子、Googleで調べましたがわかりやすい情報がなかったのでまとめました。

目次

「.wps」という拡張子は何のファイルなのか

Googleで検索すると2つのソフトウェアが出てきます。

  • Microsoft Works
  • WPS Office

Microsoft Worksとは

Microsoft Works
Microsoft Officeが主力製品となるよりも古株であり、MS-DOS時代から存在する。そのためもあり(MS-DOSはシングルタスクであるため)Officeの「良く連携する個別のソフト」という構成とは異なり、ワードプロセッサ、表計算、データベース、スケジュール管理、通信の全ての機能を一本のソフトに詰め込んだオールインワンタイプである。

Microsoft Works – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Works

このワードプロセッサの拡張子が「.wps」です。

Officeの古株と書かれている通り2009年10月に販売終了しています。その後は無料で使える「Office Starter」というOfficeの機能制限と広告のついたものに置き換えられています。

「Office Starter」も「Office Starter 2010」を最後に2017年現在も新しいバージョンはないようです。「Office Starter 2010」も公式ではダウンロードできなくなっており、あるのは非公式のものばかりです。

もう7年も前のソフトなので今使っている人は少ないのではないでしょうか。古めのWordなら保存するときのファイルの種類に「Works 6-9 ドキュメント (*.wps)」があるのでwpsファイルを作成することもできますが、Wordからわざわざwpsファイルで保存することも考えにくいですね。

WPS Officeとは

WPS OfficeはMicrosoft Officeとの高い互換性のある中国発のソフトウェア。2016年11月に「KINGSOFT Office」から「WPS Office」になりました。名前で察しがつくと思いますがMicrosoft Officeそっくりの製品です。ですがMicrosoft Officeに比べ価格が圧倒的に安いです。

今現在の価格で比べるとMicrosoftのOffice Personal 2016(Excel・Word・Outlook)の永続ライセンスが32,184円。WPS OfficeのStandard Edition(Word的なもの・Excel的なもの・Powerpoint的なもの)が5,880 円です。

このWPS OfficeのWriter(ライター)というWordに似た製品の独自のファイル形式として「.wps」が使われています。最近になって送られてきたwpsファイルならMicrosoft WorksではなくWPS Officeのファイルと考えられそうですね。

拡張子が「.wps」のファイルを開く方法

Microsoft Wordで開く

Microsoft Word 2010が入っているPCなら問題なく開けると思います。2013以降は出荷時にMicrosoft Works Converterを含まなくなったらしくWordでwpsファイルを開こうとするとテキストファイルとして開こうとするようです。

Word の目的の .wps ファイルを開くしようとするときにエラー メッセージ「しますか、新しいコンバーターをダウンロードするのには?」 – Microsoft
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3196627/-do-you-want-to-download-the-new-converter-error-message-when-you-try-to-open-a-.wps-file-in-word

日本語訳がイマイチわかりづらいので英語版をGoogle翻訳したほうがいいかもしれません。

“Do you want to download the new converter?” error message when you try to open a .wps file in Word – Microsoft
https://support.microsoft.com/en-us/help/3196627/-do-you-want-to-download-the-new-converter-error-message-when-you-try-to-open-a-.wps-file-in-word

Word 2013以降はこのコンバータをインストールすればいけるのかもしれませんが、私は2010なので試すことができませんので未確認です。

Microsoft Works 6-9 ファイル コンバータ – Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=12

Word Viewerで開く

WordがなくてもWordのファイルを見ることができるプログラムです。Microsoftが提供しています。

これをインストールすればwpsファイルを開くことができます。

Word Viewer
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=4

ただ2017年11月でWord Viewerは廃止となるそうです。それ以降はこのプログラムをダウンロードできなくなり、セキュリティ更新プログラムも配信されなくなります。

先ほどのページにはそれ以降の代替案が書かれていました。

Windows 10でWord Mobileアプリをインストール

残念ながらWord Mobileはwps非対応です。

iOSデバイスでWord for iOSアプリをインストール

非対応とは書かれていませんがどうなんでしょう。iOSを持ってないので確認できません。

AndroidでWord for Androidアプリをインストール

残念ながらWord Mobileはwps非対応です。

ファイルを OneDrive にアップロードし、Word Online を使用

残念ながらWord Mobileはwps非対応でした。やってみましたが開けませんでした。

Word Viewerが廃止されてしまうと厳しいですね。

相手に違う形式で送り直してもらう

相手に開けないことを伝え違うファイル形式で送ってもらうのが一番でしょう。

WPS Officeの無料体験版(30日間)を使う

無料体験版がダウンロードできるので一時しのぎでインストールしてwpsファイルを開くという手があります。

ページが古いままで旧名の「キングソフトオフィス」となっていますが、「WPS Office」のことです。

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この記事を書いた人

なんか色々やってます。

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