【2023年】Microsoft Officeを比較!Office 2021 vs Microsoft 365

昔はOfficeと言えば買い切り型(永続版)のソフトウェアでしたが、最近ではサブスクリプション(月額・年額制)が増えたことで複雑になり、どれを買えばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

一体どれが一番お得なのか、使う人によって違うので、わかりやすく比較検討してみました。

この記事でわかること

  • Officeにはどんな種類があるの?
  • 永続版とサブスクリプションの違い
  • こんな人にはこのOfficeがおすすめ!使用用途別に紹介
目次

Officeの種類

大きく分類すると3種類あります。

ライセンスの種類 特徴
永続版 ・従来からあるパッケージ版
・買い切り型なので支払いは購入時のみ
サブスクリプション
Microsoft 365
・月額・年額制
・使っている間は払い続ける
プレインストール版 ・PC購入時にインストールされてるOfficeアプリ

永続ライセンスの特徴

  • 従来からあるパッケージ版Office
  • 買い切り型で一度購入すればサポート期限が切れるまで使用できる
  • 購入後は一切料金がかからない
  • 永続版はiOSとAndroidには対応していない

永続版は永久に使える?Officeのサポート期限とは?

永続版を購入すれば今後永久に使えるのかというと、そうではありません。

以前のMicrosoft製品は発売後、最低5年間のメインストリームサポートと、その後最低5年間の延長サポートが提供されています。

2つのサポートを合わせると合計で10年間のサポート期間がありました。

メインストリームサポートと延長サポートの違いをざっくり説明します。

  • メインストリームサポート: 新機能の追加+セキュリティの更新が提供される
  • 延長サポート: セキュリティの更新のみ提供される

つまり、延長サポートの期間を過ぎた後に脆弱性などが見つかっても対策はされず非常に危険な状態になってしまう可能性があります。

ですが、最新のOffice 2021では「モダン ライフサイクル ポリシー」というのが適用され、メインストリームサポートの5年間でサポート終了となりました。

Officeのバージョン メインストリーム
サポート終了日
延長サポート終了日
Office 2013 2018年4月10日 2023年4月11日
Office 2016 2020年10月13日 2025年10月14日
Office 2019 2023年10月10日 2025年10月14日
Office 2021 2026年10月13日 なし
永続版とはいえ、実質5年しか使えなくなってしまいました。

サポート期間が終了したら使えない?

延長サポートの期限が過ぎてもOfficeは起動できるので使い続けることはできますが、絶対にオススメしません。

ウイルスやランサムウェアに狙われる危険性が高まります。

ですので、寿命はサポート期間が終了するまでと考えましょう。

永続ライセンスのOfficeを選ぶ際は延長サポートの期限前に買い替えることを前提に考えましょう。

サブスクリプションの特徴

サブスクリプションとは?

アプリ(ソフトウェア)やサービスを申し込んだ期間だけ料金を支払い利用する方式です。月額○○○円、年額○○○○円といった感じです。

映像配信サービス「Netflix」、音楽配信サービス「Spotify」、複数の特典を受けられる「Amazonプライム」などもサブスクリプション型のサービスですね。

今までのOfficeは一度購入すればずっと使える買い切り型(永続版)でしたが、「Microsoft 365」というサブスクリプション型も選べるようになりました。

iOS・Andoridアプリも使える

iOS・Andoridアプリは無料でも使えるのですが、Microsoft 365の契約をするとフル機能が使用可能になります。

常に最新のバージョンが使える

Officeは2007、2010、2013、2016、2019、2021とバージョンアップしています。

新しいバージョンが出る度に買い替えていた人にはサブスクリプション型がオススメです。

「家庭向け」と「一般法人向け」の違い

Microsoft 365のプランは「家庭向け」と「一般法人向け」に分かれています。

家庭向け

  • Microsoft 365 Personal
  • Microsoft 365 Family

一般法人向け

  • Microsoft 365 Business Basic
  • Microsoft 365 Apps for business
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium

大きな違いは、家庭向けのプランは月額プランがありますが、一般法人向けプランは年額払いのみになっています。

「一般法人向け」のBusinessプランは個人でも使える!

「一般法人向け」のBusinessプランは、個人でも使うことができます。

  • Microsoft 365 Business Basic
  • Microsoft 365 Apps for business
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium

私が実際に個人事業主としてMicrosoft 365 Apps for business(旧称 Office 365 Business)の購入手続きした際の手順を記事にしましたので参考にしてみてください。

ただ一つ、注意点があります。

今までのMicrosoftアカウントが使えない!

「一般法人向け」プランでは、すでに使っているMicrosoftアカウントがあっても使うことができません。

新規のビジネス用アカウントを作成することになります。

もし、もう使っているOneDriveがある場合は新しくアップロードする必要があります。

Officeの使えるアプリと料金の比較

プラン 購入方法 使えるアプリ 使える人数 インストール台数 価格(税込)
Office Professional 2021 永続版 ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Outlook
・Publisher
・Access
1ユーザー用 2台のPC
※Mac版はありません
※Windows 10・11のみ対応
65,784円(税込)
Office Home & Business 2021 永続版 ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Outlook
1ユーザー用 2台のPC
※Mac対応
※Windows 10・11のみ対応
38,284円
Office Personal 2021 永続版 ・Word
・Excel
・Outlook
1ユーザー用 2台のPC
※Mac版はありません
※Windows 10・11のみ対応
32,784円(税込)
Microsoft 365 Personal サブスクリプション ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Microsoft Defender
・OneDrive(1TB)
・Outlook
・Microsoft Teams
・Clipchamp
・Access(Windowsのみ)
・Publisher(Windowsのみ)
1ユーザー用 インストールは無制限
同時に5台まで使用可能
12,984円(税込)/年契約
1,284円(税込)/月間契約
Microsoft 365 Family サブスクリプション ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Microsoft Defender
・OneDrive(1TB)
・Outlook
・Microsoft Teams
・Clipchamp
・Microsoft Family Safety
・Access(Windowsのみ)
・Publisher(Windowsのみ)
1~6ユーザー用 インストールは無制限
同時に5台まで使用可能
18,400円(税込)/年契約
1,850円(税込)/月間契約
Microsoft 365 Business Basic サブスクリプション ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Microsoft Teams
・Outlook
・Exchange
・OneDrive(1TB)
・SharePoint
※Web版のみ!
※アプリをインストールして使えない
1ユーザー 5台のタブレット、
および5台のスマートフォン
8,580円(税込)/年契約
715円(税込)/月
※年契約のみ
Microsoft 365 Apps for business サブスクリプション ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Outlook
・OneDrive(1TB)
・Access(Windowsのみ)
・Publisher(Windowsのみ)
1ユーザー 最大で5台のWindows PCまたはMac、
5台のタブレット、
および5台のスマートフォン
11,800円/年契約
990円(税込)/月
※年契約のみ
Microsoft 365 Business Standard サブスクリプション ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Microsoft Teams
・Outlook
・OneDrive(1TB)
・SharePoint
・Exchange
・Access(Windowsのみ)
・Publisher(Windowsのみ)
1ユーザー 最大で5台のWindows PCまたはMac、
5台のタブレット、
および5台のスマートフォン
17,952円/年契約
1,496円(税込)/月
※年契約のみ
Microsoft 365 Business Premium サブスクリプション ・Word
・Excel
・PowerPoint
・Microsoft Teams
・Outlook
・OneDrive(1TB)
・SharePoint
・Exchange
・Intune
・Azure Information Protection
・Access(Windowsのみ)
・Publisher(Windowsのみ)
1ユーザー 最大で5台のWindows PCまたはMac、
5台のタブレット、
および5台のスマートフォン
31,548円/年契約
2,629円(税込)/月
※年契約のみ
掲載しているのはMicrosoftの公式価格です。

使用年数と料金を比較

使用
年数
Office Professional 2021 Office Home & Business 2021 Office Personal 2021 Microsoft 365 Personal Microsoft 365 Family Microsoft 365 Business Basic Microsoft 365 Apps for business Microsoft 365 Business Standard Microsoft 365 Business Premium
1年目 65,784円 38,284円 32,784円 12,984円 18,400円 8,580円 11,800円 17,952円 31,548円
2年目 65,784円 38,284円 32,784円 25,986円 36,800円 17,160円 23,600円 35,904円 63,096円
3年目 65,784円 38,284円 32,784円 38,952円 55,200円 25,740円 35,400円 53,856円 94,644円
4年目 65,784円 38,284円 32,784円 51,936円 73,600円 34,320円 47,200円 71,808円 126,192円
5年目 65,784円 38,284円 32,784円 64,920円 92,000円 42,900円 59,000円 89,760円 157,740円

価格はMicrosoftの定価(税込)です。

Amazonなどで買うともう少し安くなっていたりするので、チェックしてみてください。

今からOffice 2021のサポートが終了する2026年10月まで、あと何年あるかで比較してみてください。

使用用途別オススメOffice

永続版をWindowsで使用するにはWindows 10かWindows 11が必須です。

Windows8/8.1の方はサブスクリプションしか選択肢がありません。

Macであれば、永続版は「Office Home & Business 2021」のみです。

永続ライセンス版「Office Professional 2021」がオススメな人

サポートの期限が切れるまで使ったとしても、同じアプリが使える「Microsoft 365 Apps for business」のほうがお得です。

お店のポイントが貯まっていて、それで安く購入できたりする場合や、セールで安くなっている場合以外では、サブスクリプションを選んだほうがメリットは多いと思います。

永続ライセンス版「Office Home & Business 2021」がオススメな人

サポート切れまでの期間が3年に満たないなら、サブスクリプションの「Microsoft 365 Personal」のほうがお得です。

  • PowerPointが必須な人
  • AccessとPublisherは使わない
  • WindowsとMac両方で使いたい
  • PC2台にインストールできれば十分
  • サポートが切れるまで3年以上ある
  • スマホ・タブレットでは使わない

永続ライセンス版「Office Personal 2021」がオススメな人

一番シンプルなOfficeです。

サポート切れまで3年以上あればサブスクリプションよりお得です。

  • Windows 10かWindows 11でしか使わない
  • PC2台にインストールできれば十分
  • ExcelとWordとOutlookがあればいい
  • サポートが切れるまで3年以上ある
  • スマホ・タブレットでは使わない

サブスクリプション型「Microsoft 365 Personal」がオススメな人

  • 常に最新のアプリを使える
  • WindowsとMac両方で使いたい
  • 「Skypeの通話が毎月60分間無料」にメリットがある人

Microsoft公式から購入する

Microsoft 365 Personal

ショップで購入する

サブスクリプション型「Microsoft 365 Family」がオススメな人

クラウドストレージ(OneDrive)を1人1TB貰えます。

クラウドストレージが必要で、2人以上で使うならお得なプランです。

  • 家族で使う人
  • 常に最新のアプリを使える
  • WindowsとMac両方で使いたい
  • 「Skypeの通話が毎月60分間無料」にメリットがある人

Microsoft公式から購入する

Microsoft 365 Family

ショップで購入する

サブスクリプション型「Microsoft 365 Business Basic」がオススメな人

こちらは安いのですが、Excel等をPCにインストールして使うのではなく、ブラウザでWeb版を使うプランになりますので、ご注意ください。

サブスクリプション型「Microsoft 365 Apps for business」がオススメな人

「Microsoft 365 Personal」は「Skypeの通話が毎月60分間無料」がついていますが、こちらはありません。

その代わり「Microsoft 365 Personal」より若干安いです。

  • WindowsとMac両方で使いたい
  • Microsoft 365 Personalより若干安い
  • すでに使っているOneDriveアカウントがあるなら移行が必要になるので「Microsoft 365 Personal」の方が楽です

サブスクリプション型「Microsoft 365 Business Standard」「Microsoft 365 Business Premium」がオススメな人

こちらのプランは小規模な企業向けです。

「Microsoft 365 Business Premium」はセキュリティが強化されています。

ショップで購入する

1つのアプリしか使わないなら単品購入がオススメ

「Excelしか使わない」「Wordしか使わない」というような人には単品(永続ライセンス)でも購入できます。

1年以上使う予定があるなら単品のほうがお得です。

Microsoft Excel 2021

Microsoft Word 2021

Microsoft PowerPoint 2021

Microsoft Access 2021

Microsoft Outlook 2021

Microsoft Publisher 2021

安く購入したいなら互換ソフトの選択肢も

仕事で使うのであればMicrosoft Officeが一番ですが、安いとは言えないお値段がネックになっている方もいらっしゃるかと思います。

そんな方にオススメなのはOffice互換ソフトです。

完全に同じとは言えませんが、Microsoft Officeに近いアプリが無料もしくは格安で販売されていますので、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

なんか色々やってます。

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